【海洋堂 アクアテイルズ 海の主役たち】
販売開始時期:2018年5月 価格:500円
販売元:株式会社AQUA 造形企画制作:海洋堂 造形総指揮:松村しのぶ
■概要
海洋堂の水族館ガチャ。2017夏のワンフェスで「2017年秋発売」と発表されましたが、結局何のアナウンスもなく2018年5月に発売されました。
実は「カプセルアクアリウム」シリーズ以来の海洋堂企画の水族館ガチャなのかもしれない(後述)。
■「日本の水族館」との違いは?
「カプセルアクアリウム」シリーズ終了後に始まった「日本の水族館」シリーズ。
今回はそれじゃないの?と思ったのですが、別シリーズです。
「カプセルアクアリウムシリーズ」「日本の水族館」シリーズの販売元は(株)ニュートラルコーポレーションですが、今回は(株)AQUA。
じゃあ正当後継じゃ無いじゃん、と言いたくなるが、実は「日本の水族館」は企画・プロデュースが海洋堂では無い。一方で今回は海洋堂企画なのである。ミニブックの力の入れようを見ればそのあたりは察するはず。
■ひさびさアクアテイルズ
タイトルの「AQUATALES」は、もともとは黒潮コメッコあたりから使われだした海洋堂の水生生物フィギュアシリーズのブランド名ですが、水族館ガチャにこのシリーズ名が記載されるのは2005年の江ノ水ガチャぶりでしょうか。
これも久々に海洋堂企画の水族館ガチャだからなのかもしれない。
■台座デザイン
そんなわけで台座も日本の水族館シリーズとは違います。
今回の着目ポイントはズバリ「土台(本体と台座の間の部分)」。ここが彩色されているのは本当に久しぶりなのです(図録3あたりから本体以外は未塗装)。
■一般?販売
当初は特定の水族館でしか見かけませんでしたが、2021年に入るとフィギュアミユージアム等、海洋堂関連施設でも見かけるようになりました。
1. バンドウイルカ |
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原型制作:松本栄一郎 水中表現されたバンドウイルカ。似たような構図のものはありましたが、水しぶきの表現や泡の表現が素晴らしい。 |
2. ケープペンギン |
原型制作:松村しのぶ 今じゃすっかりサンシャイン水族館の目玉展示となったケープペンギンの遊泳シーン。ラインナップされるのは納得。 |
最初は過去作と同じ原型かと思いましたが、違いました。右は菅谷さんのマゼランペンギン。 |
3. トラフカラッパ |
原型制作:田熊勝夫 トラフカラッパが主役の水族館ってありましたっけ。 |
以前書きましたが、過去作の原型の流用は過去作と比較されてしまうため諸刃の剣。こちらは2003年の黒潮コメッコの原型を流用していますが、脚のディテールアップやその他エッジ部分がはっきりしていて改良されている印象を受けます。塗装も一新されていて、ヘタに過去作に寄せてアラが出るよりも良いですね。 |
4. コツメカワウソ |
原型制作:松村しのぶ 細かい毛並みや肉球など、愛らしさが十分に伝わってきます。 土台にはクリアパーツを使用しており、豪華ですね。 |
カプセルQのはニホンカワウソ。サイズ感はまさにこんな感じかもしれませんね。 そして図録5のカワウソ、よく見たら足元の木は同じような形していますね。流用かも? 毛並みのモールドや指先の細かさを見る限り、ついに時代が一巡して、過去作より新作のほうが出来の良い時代になりましたね。 |
5. ジンベエザメ |
原型制作:松本栄一郎 まさに「水族館の主役」。くねらせ加減がステキですね。そしてやはりカラー土台は良い。 |
左から日本の水族館、黒潮コメッコ、沖縄フィギュアみやげ。サイズはひとまわり小さめ。塗装も過去作に負けません。 |
6. チンアナゴ |
原型制作:木下隆志 こちらも人気者のひとつ。図録6でも木下さん原型のチンアナゴがいましたが、今回は完全新規なのかな? |
カプセル |
透明球体カプセル。日本の水族館シリーズはやや楕円でしたが、やはりコチラのほうが良い。なんとなく。 帯もフルカラー印刷でバーコード付き。フィギュアは完全ブラインドの袋に入っているのでそのうちベンダーではなくおみやげ屋の店頭に並ぶかもしれませんね。 |
解説書 |
ディスプレイポップ |