2019/03/01
【特集】「恐竜全身骨格」

ネイチャーテクニカラーを知ったのは6年前。僕は「小笠原」や「日本のいきもの02」のあたりから参加した新参でしたが、幼少期からの英才教育(?)で「動物フィギュアは海洋堂一強」という洗脳を受けてきた自分にとっては衝撃的な出会いでした。

しかしながら、「恐竜」のジャンルではずっと海洋堂が王者として君臨し続けているような気がします
(※もちろん魅力的なフィギュアは他メーカーからもたくさんありましたが、ここではカプセルサイズで、かつ単発ではなくコンスタントに恐竜シリーズを出し続けるメーカーとしては、と付け加えておきます)。

このメーカーと対等に戦えるレベルの古生物フィギュアを作れるメーカーがあるとしたら、奇譚クラブのNTC(※当時)だけではないか?という思いがありました。

しかし、「生き物を精密に再現する」というスタンスを見ると、推測で補う部分が多い古生物はこのブランドとは相性が悪いのです。

(「原色大恐竜図鑑」は何をもって「原色」なのかはわからないが、こちらはNTCメンバーは携わっていない。)

その後、分社化やら台座シリーズの遅延やらでそんな妄想は一ミリもしなくなったわけですが、本日、ついに編集長が発信したわけです。
 
なんと、いきもんから古生物の全身骨格をテーマにしたシリーズが、しかも「日本の清流特装版」で止まっている「台座シリーズ」で登場。もちろん、まだ発売とも言っていないし、お蔵入りになる可能性もありますが、これには期待せざるを得ません。

支柱を使わないあたりに「台座シリーズらしさ」を感じます。ムリヤリ台座に乗せられているディプロドクスはアフリカゾウを思い出させますね。

塗装工程数を考えると、生態復元よりも骨格表現の方が製品化しやすいのでしょう。それなら、古生物に限らず現生動物とかで全身骨格シリーズをやっても面白いかもしれません(塗装無しでもいけそう)。

今では(株)いきもんには「ネイチャーテクニカラー(以下NTC)」「サイエンステクニカラー(以下STC)」「アートユニブテクニカラー」の3ブランドがあります。これまでどおりならば、台座シリーズは「NTC」なのですが、個人的には今回は「STC」がふさわしいのかなと思います。もちろん、太古に生息した生き物をテーマにしているので「NTC」でも良いのですが、研究の積み重ねにより復元されたという観点で言えば、「サイエンス」に他ならないわけです。まぁどっちでもいいんですけどね。

ちなみに唐突に発表されたかのように感じた方もいたかもしれませんが、実はアンケートを送るといきもんから届く年賀状には、発売をほのめかす一文があったので、伏線はあったわけですね。みんなもアンケート送ろう。

デコマスが今出来上がったとすると、発売はまた先のような気がします。深海ベルツノを待つことができた我々なら、待つことは慣れっこ。気長に待つことにしましょう。

(できれば夏の恐竜博までには・・・・・!そして会場限定フィギュアを混ぜれば・・・・!。)


ということで、今回はこれまでに恐竜(古生物)の骨格フィギュアにどんなものがあったのかを振り返っておきましょう。
   
まずは海洋堂ダイノテイルズシリーズから(同一原型は割愛)。幼い頃の、「全身骨格が家にほしい!」という願いを叶えてくれたシリーズであります。
  
同じく海洋堂の恐竜発掘記シリーズを含むカプセルフィギュアから。過去作の流用も見られます。
 
海洋堂のオフィシャルモデル達。その名のとおり、専門機関のお墨付きの出来。復元骨格やら産状化石までバリエーションは豊富です。ポリストーンの重厚感もあいまって、気軽に触れません。
 
もちろん海洋堂以外からも。こちらはチョコエッグ。他に原色図鑑とかにもあるのですが、持っていません。
 
サイズ大きめなフィギュアたち。大きいは正義です。
もうお気づきかもしれませんが、意外と古生物の全身骨格フィギュアは少ないのです(コレクションの全体数に対して、の意)。それほど、メーカーも手軽に手を出しづらいジャンルということなのでしょうね。

海洋堂の新シリーズ、リボジオでもティラノの骨格があるようですし、今年は恐竜フィギュアの当たり年かもしれません。

自然史博物館の主役として鎮座する全身骨格たち。台座シリーズを待ちながら、集めてみてはいかがだろうか。
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