Hobby JAPAN 連載 真・世界動物誌/WILD RUSH新・世界動物誌

1989年から2003年まで、模型誌:ホビージャパンにて連載。松村氏をはじめとする原型師さんたちの動物や恐竜の作品と、それに関するコメントが中心となっています。
初期は「真・世界動物誌」、後期は「WILD RUSH 新・世界動物誌」というタイトルで計100回近く連載されたようです。

そちらに掲載された作品の一部はキット化されたり、完成品として販売されました。それらは現在では入手困難ですが、海洋堂のミュージアムや各地で開催される作品展で見ることが出来ます。(参照:素晴らしき逸品たち)

こちらの連載の書籍化を熱望する声も多かったと思うのですが、残念ながら書籍化はされていないようです。
本サイトでは入手した号の詳細を掲載します。
第4回 (89年5月号)4P
タイトル :猫
掲載 : ネコ6匹
後にこのうちの4匹がキットとして販売されました。
第6回 (89年7月号)4P
タイトル : ガラパゴス諸島
掲載 : エスパニョラゾウガメ、ガラパゴスコバネウ
ゾウガメはこの記事が掲載される前に販売されていたキットを組み立てたもの。
第13回 (90年2月号)4P
タイトル : 大犀鳥
掲載 : オオサイチョウ
第16回 (90年5月号)4P
タイトル : DINOLAND恐竜展レポート
掲載 : サンシャインシティのイベントレポートのほか、ブラキオサウルスが初掲載。
また、おそらく販売はされていない「コーパルケリア、ディノニクス、シーロフィシス、パキセファロサウルス」にも注目。
広告:1ページをDINOLANDに使用。1/20ティラノサウルス、1/20トリケラトプス、1/35ティラノサウルス、1/35カマラサウルス、1/35マイアサウラ
第21回 (90年10月号)4P
タイトル : Coelacanth
掲載 :シーラカンス、国産恐竜通信:フクイリュウ(松村さんのイラスト)
広告:なし
第22回 (90年11月号)4P
タイトル : 猩猩
掲載 :オランウータン
広告:1/20アンキロサウルス、1/20ステゴサウルス
第23回 (90年12月号)4P
タイトル : 口裂竜
掲載 :カスモサウルス
ワニとセットのジオラマで、レジンキットとして販売されました。
後にカスモサウルスのみソフビキットとして販売。
広告:なし
第26回 (91年3月号)4P
タイトル : 温血の条件
掲載 :ホホジロザメ、イクチオサウルス、ハンドウイルカ、シロワニ、アカシュモクザメ
広告:「DINOLAND・AQUALAND」通信として、海遊館や渋谷のホビーロビーで販売中の旨掲載。
第27回 (91年4月号)4P
タイトル : 森の精・オカピ
掲載 :オカピ
広告:なし
第29回 (91年6月号)4P
タイトル : 赤鼠
掲載 : アカネズミ
若干ディフォルメしてあり、尻尾は短く太めに作ってあるそうです。本来は3匹でしたが、時間の都合により2匹に。
広告:DINOLAND(ティラノサウルス、アントロデムス、カスモサウルス、サルタサウルス)
第32回 (91年9月号)4P
タイトル : ラプトル
掲載 : モンゴリアン・ベロキラプトル
広告 : NATURAL HISTORY MODELS CATALOG'91 自然史モデル作品集
AQUALAND・DINOLANDが載ったA4サイズ32ページフルカラーのカタログが1000円で販売されています。
第33回 (91年10月号)4P
タイトル : 眼鏡猿
掲載 : フィリピンメガネザル
目玉の表現に超絶こだわって造られた逸品。松村氏のイラストで制作方法が説明されています。
広告 : NATURAL HISTORY MODELS CATALOG'91 自然史モデル作品集
第34回 (91年11月号)4P
タイトル : 穿山甲
掲載 : サバンナセンザンコウ
広告 : NATURAL HISTORY MODELS CATALOG'91 自然史モデル作品集
第35回 (91年12月号)4P
タイトル : AQUALAND PART2
掲載 : メガネカイマン、メカジキ、バショウカジキ、ヨシキリザメ、アオザメ、ネコザメ、イワトビペンギン、アデリーペンギン、シイラ、フエヤッコダイ、ハマクマノミ
広告:AQUALAND多数。「行きつけのお店でAQUALANDをどうぞ」とのことで、この頃から海遊館以外でもアクアランドが購入できるようになったようです。
第36回 (92年1月号)5P
タイトル : ALLOSAURUS
掲載 : アロサウルス、ギラファノコギリクワガタ
後にバロサウルスvsアロサウルスとして発表されるもの。ラフ画も掲載。
「採れたて特急便」という記事にギラファも掲載。
広告:2ページを使ってネイチャーモノの広告を掲載。
AQUALAND:70種類のリストや販売店
NY自然史博物館シリーズ:後にDINOLAND100mm恐竜として販売されるアロサウルスとバロサウルス
ワンパーツモデル:アカネズミ、ネコ、シベリアンハスキー
昆虫モデルシリーズ:ギラファの画像とともに「近日発売」の旨記載。
第41回 (92年6月号)
タイトル : TYRANNOSAURUS REX SKELETON
掲載 : ティラノサウルス骨格モデル(山崎繁)、
「採れたて特急便」にはマッコウクジラとザトウクジラの完成品(流木風土台のもの)
第52回 (93年8月号)
タイトル : THE VALLEY OF 1,000,000B.C.
掲載 : 恐竜グワンジのグワンジ対トリケラトプス
本号は「ジュラシックパーク」特集号となっており、海洋堂製品以外の恐竜フィギュアも多数掲載。
「恐竜モデル10年間の流れを振り返ってみよう」など読み応えあり。
DINOLANDの新製品紹介として、1/1ヴェロキラプトル頭骨、頭骨ミニモデル、まめ恐竜、瀬戸物風恐竜マスコット、100mmサイズコレクションを掲載。
100mmサイズコレクションには、お蔵入りになったティラノサウルスも掲載されている点に注目。
広告:1Pまるっと使ってDINOLANDを宣伝。
第55回 (94年2月号)
タイトル : ELASMOSAURUS[首長竜]
掲載 : エラスモサウルス、プレシオサウルス
エラスモサウルス製作中に背中からぱっくり割れてしまったそうです。
エラスモサウルスはDINOLANDの1/20キットとして販売、プレシオサウルスは100mm恐竜シリーズとして発売。
第56回 (94年4月号) 6P
タイトル : カメ
掲載 : メイオラニア、その他たくさん
「カメカメ大行進!!」というカメをテーマにした特集もされており、古田氏(スッポンモドキ:おそらくAQUALANDのもの など)、山崎氏(ホシガメ など)などの作品がたくさん掲載されていました。
第57回 (94年6月号) 4P
タイトル : AQUALAND
掲載 : AQUALAND 100アイテム、シロナガスクジラ
AQUALANDのラインナップはこれまでに掲載されたものも含まれますが、AQUALAND用に作成したというわけではなく、いつの間にかラインナップされたものや狙ったのにラインナップされなかったものもあるそうです。
第59回 (94年10月号) 6P
タイトル : THE KING OF KINGS
掲載 : ライオン・ブチハイエナ
現在特に高値で取引されているキットのひとつ。94年公開のディズニー映画に刺激を受けて製作したそうです。この号では「WILD RUSH IN AFRICA」として過去に掲載したアフリカの動物たちをダイジェストで再掲載しています。
第60回 (94年12月号) 4P
タイトル :始祖鳥
掲載 : 始祖鳥
広告:アリシノイテリウム、ヴェロキラプトル骨格、シロナガスクジラ
第61回 (95年4月号) 4P
タイトル :'95春夏新作 恐竜コレクション
掲載 : 1/35ティラノサウルス(TYPE2)、1/35アロサウルス、獅子龍チラノザウルス、フタバスズキリュウ骨格
広告:フタバスズキリュウ骨格、アマルガサウルス、翼竜三体セット(荒木一成)
第62回 (95年6月号) 4P
タイトル : 二大怪獣現る!
掲載 : メガテリウム、グリプトドン
太古の哺乳類2種を掲載。メガテリウムは松村氏、グリプトドンは古田氏によるものです。それぞれ後にダイノテイルズシリーズで同じものを担当。
第64回 (95年9月号) 4P
タイトル : コンゴウインコ(後編)
掲載 : ベニコンゴウ
広告 : [松村しのぶ自然史シリーズ]ライオン&ハイエナ、チンパンジー(胸像2個セット)、トリケラトプス&アロサウルス、カメレオン
[大恐竜博]ティラノサウルス、アロサウルス、ケラトサウルス
第65回 (95年10月号) 6P
タイトル : 世界のカメ特集2
掲載 : チャクワラ、ニシキトゲオアガマ、・・・
カメ特集といいつつ松村氏はトカゲ4種も掲載。
第66回 (95年12月号) 2P
タイトル : ネコ
掲載 : ネコ
この号は特に製作に関するコメントも無く、ひたすらこのイエネコの習性を解説する少し不思議な号。
第67回 (96年2月号) 2P
タイトル : ゴリラ
掲載 : ゴリラ
ヒマそうにしているオスゴリラ。
第69回 (96年8月号) 2P
タイトル : リストロサウルス
掲載 : リストロサウルス
哺乳類型爬虫類のリストロサウルスを掲載。歩行中のイメージとのこと。
広告:松村氏のエヴァ初号機
第70回 (96年10月号) 2P
タイトル : ディプロドクス
掲載 : ディプロドクス
1/35スケールで制作されたディプロドクス。首は軽量化のために筋肉が少なかったのではという松村解釈が盛り込まれています。完成塗装品として販売するとき、これに合った大きさの箱が無いとの事ですが、どうなったのでしょうか。
第71回 (96年12月号) 4P
タイトル : アフリカゾウ・マッコウクジラ骨格
掲載 :アフリカゾウマッコウクジラ
アフリカゾウは松村氏によるもので、メガソフビアドバンスとして販売されています。マッコウクジラ骨格は古田氏によるもの。
第73回 (97年4月号) 4P
タイトル : カルノタウルス大研究
掲載 :カルノタウルス
1/35で制作されたカルノタウルス。後にDinotalesとしても発売されました。
第76回 (97年10月号) 2P
タイトル : Deinonychus ディノニクス
掲載 : ディノニクス
尾を上げて威嚇気味に一歩踏み出したシーン。
広告:ジャクソンカメレオン
第78回 (98年2月号) 2P
タイトル : 大蟻喰 オオアリクイ GIANT ANTEATER
掲載 : オオアリクイ
この号は78、79回の2本立て。
「毛モノ」を表現するにはスカルピーが適しているそうです。岩場を歩く姿で表現。
第79回 (98年2月号) 2P
タイトル : ハムスター
掲載 : ゴールデンハムスター×4、ジャンガリアンハムスター×2
2本立ての2本目。
後に「ハムスターズランチ」として食玩で販売されるものたち。
広告:マッコウクジラ(古田氏)とジャクソンカメレオン(松村氏)
第80回 (98年4月号) 2P
タイトル : Triceratops
掲載 : トリケラトプス
オオアタマガメのように、トリケラトプスも頭部がヘルメット状になっていたのでは?という松村氏の解釈を取り入れた作品。
第83回 (98年10月号) 2P
タイトル : Giganotosaurus 史上最大の肉食恐竜!?
掲載 : ギガノトサウルス
ティラノサウルス以外の大型肉食恐竜に「おもしろさ」を感じない松村氏。どうせつくるならアゴのでかさを表現するポーズにしようと、威嚇をこめた「あくび」ポーズ。
広告:シロナガスクジラ、ディノニクス、ドラゴン
第84回 (98年12月号) 2P
タイトル : GORILLA OF ACTION FIGURE!!
掲載 : ニシローランドゴリラ(可動フィギュア)
可動箇所12のゴリラのアクションフィギュア。おそらくソフビトイボックスシリーズの原案となったものと考えられる。文中では発売決定となっているが、結局販売されることはなかったようです。現在入手できるソフビトイボックスのものと同一原型なのかは不明ですが、首の上下可動以外の11可動部は同じ。
広告:シロナガスクジラ、ドラゴン、ディノニクス
第91回 (00年2月号) 2P
タイトル : キミはコンプリートできるか!?チョコエッグ全96アイテムが完成!
掲載 : チョコエッグ日本の動物 1~3 原型(レジン版)
日本の動物シリーズの原型を掲載。松村氏のコメントはなし。
第92回 (00年4月号) 2P
タイトル : 「単孔類 卵生 卵・部分割」
掲載 : カモノハシ
第94回 (00年10月号) 2P
タイトル : 西表大山猫 -日本の動物・番外編-
掲載 : イリオモテオオヤマネコ(ウンピョウ)
チョコのおまけの制作で大忙しの松村氏。そこで今回はまだ存在が認められていない西表島のもう一種の山猫・イリオモテオオヤマネコ(ウンピョウ)を制作。
これが01年発売のチョコエッグ5弾のシークレットを暗喩していたのか、それともこれがきっかけで決まったのか、どちらなのでしょうか。
第96回 (01年3月号) 2P
タイトル : チョコラザウルス登場!!
掲載 : チョコラザウルス第1弾 原型(レジン版)
チョコラザウルスの始動を告知する回。原型を掲載。厳密には原型を複製し、見本となる塗装を施したもの。この塗装見本の写真は限られたものしかないため、貴重。
新製品紹介のページにはチョコエッグペット動物2の原型も掲載。
広告:チョコラザウルス第1弾、パルコバレンタインキャンペーン、松村しのぶ作品展
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