【カプセルQミュージアム 恐竜発掘記8 恐竜造形大博覧会 The great exhibition of dinosaur sculpting】
■概要
販売開始:2019年7月 販売元:海洋堂 価格:400円 造形総指揮:松村しのぶ
前回は過去の造形を最新の学説に基づいてアレンジした弾ですが、今回はどういうくくりかよくわかりません。
2013年から始まった恐竜発掘記、今年(2019年)第8弾が発売。シリーズの数ならダイノテイルズの数を超えました。ダイノテイルズが2001年からの5年間で終わってしまったことを考えると、それよりも長く続いている点には驚きです。
ミニブックには「恐竜発掘記シリーズも40種類を超える一大ラインナップとなりました。集めて並べれば、デスクトップが小さな恐竜博覧会となります。」(一部省略)と書かれていますが、僕にとっては2001年から始まった海洋堂のミニチュア恐竜シリーズ、一度振り返るための「大博覧会」なのかもしれません。
なおこの夏は、恐竜博2019のオフィシャルフィギュア、ワンフェス2019夏での松村さんのDGKと、過去最高レベルで海洋堂恐竜界隈が激アツの夏だったのでした。

■次回作
恐竜発掘記9 最大最強肉食恐竜編

     
ティラノサウルス
原型制作:松村しのぶ

ついに待ち望んだ、ミニチュアサイズの松村ティラノ。チョコラザウルス第1弾のティラノ以降、ダイノテイルズや恐竜発掘記のティラノサウルスは、すべて菅谷さんや山本さんらの造形品でした。
どれも良い出来でしたが、やはり見てみたいのは、量産品の技術力が成熟した今のレベルでの松村ティラノ。
それがついに、3D技術の力を借りて実現したのです。素晴らしいの一言に尽きます。
塗装はどう見てもギアナカイマントカゲ
ティラノサウルス(黒カラー)
原型制作:松村しのぶ

素晴らしい造形はどんなカラーも似合う。ただ今回ちょっと残念なのは、品質。
工数とかデザインとかそういう話ではなく、とにかく塗料の飛び散りとハミ出しが多い(このティラノは3つ入手したが、2つに確認した)。
リペイントしちゃうからどうでもいいんですけどね。
この夏手に入る4種類の松村ティラノ。DGK(デジタルガレージキット)と今回のフィギュアは同じ3Dモデルを使用しているようです。技術の発展を肌で感じます。
テリジノサウルス
原型制作:菅谷 中 オリジナル:チョコラザウルス4

羽毛の痕跡が見つかり、それに合わせて造形も羽毛表現に変更されています。同シリーズ、日本の恐竜でも羽毛表現されていましたね。
上腕の羽根が細かく造形されているのに、やや荒い塗装が惜しい。
オリジナル版。こっちのウロコ表現も好きです。
今では全然違う「デイノケイルス」と「テリジノサウルス」。僕が小学生だった頃の図鑑では、この2種は大きなウデを持つ「なかま」だったのです。
カマラサウルス骨格
原型制作:木下隆志 オリジナル:恐竜模型図鑑(ダイノテイルズ7)
骨格は骨格シリーズでやって欲しかったなぁというのが本音。恐竜発掘記でまだ復刻していない、ダイノテイルズの骨格もだいぶ限られてきました。
オリジナル版はクリア素材でしたが、今回のPVCではクリア素材は難しかったのでしょうか。
カマラサウルス骨格(化石カラー)
原型制作:木下隆志 オリジナル:恐竜模型図鑑(ダイノテイルズ7)

全6種の中で骨格のカラバリは、ちょっと面白くないかなぁ。
オリジナル版。
デイノニクス
原型制作:菅谷 中 オリジナル:チョコラザウルス3

尻尾の分割が目立つのが惜しい。冠羽の造形がオリジナル版と違っていますね。
見本よりちょっと色が明るいように見えます。前脚のツメの裏側が塗られていません。
オリジナル版では川が流れていましたが、干上がってしまったようです。
命名50周年のデイノニクス。本作にもラインナップされるのは納得。
ミニブック
「全種にヴィネット風ベースが付属!」、いまさら感が・・・。というか自立できないのばかりですし・・・。
miniQ版パッケージ
解説書と同じデザインのパッケージ。前回はカプセル版には入っていた解説書がminiQ版には入っていませんでしたが、今回は同梱されています。
ちなみにカプセルQ版とminiQ版の解説書は微妙に違っている点があります。
カプセルQ版:「《商品に関するお問い合わせ》」
miniQ版:「《miniQ お問い合わせ》」
電話番号も違います。
BOX版
アソートは
ティラノ:1
ティラノ(黒):1
テリジノ:1
カマラ:2
カマラ(化):1
デイノニクス:2
でした。
ラインナップ
ティラノサウルス
ティラノサウルス(黒カラー)
テリジノサウルス
カマラサウルス
カマラサウルス(化石カラー)
デイノニクス
inserted by FC2 system