【特別展『恐竜博2019』オフィシャルカプセルフィギュア】
販売期間:2019年7月13日~10月14日 価格:500円
造形総指揮:松村しのぶ 造形・彩色監修:真鍋真、小林快次、小西卓哉、小原正顕
販売元:株式会社TBSグロウディア
造形企画制作:海洋堂 公式サイト:恐竜博2019海洋堂公式ページ
■概要
2019年夏の科博の特別展「恐竜博2019」の会場で限定販売されたカプセルフィギュア。ラインナップはもちろん展示に合わせたものになっており、塗装も会場内で上映されているCGムービー(NHKスペシャル:恐竜超世界)をイメージしているようです。
付属のミニブックにも解説が載り、学術的要素が高い製品。
また、監修には恐竜好きなら誰もが知っている有名博士達も名を連ねており、過去に類を見ない最強のオフィシャルガチャといっても過言ではないでしょう。

■台座
毎度仕様の変わる海洋堂ガチャの台座ですが、今回は土台が傾いたちょっと変わったデザインの台座。高さ方向のオフセットで高級感が出ています。

■コンプリートボックス
前売り券には「コンプリートボックスセット券」(\5,000、限定2,000枚)があり、「アンティークブロンズカラー塗装」のフィギュアが入った特製BOXが付属しました(会場で引き換え)。
BOX付き前売り券と同時に海洋堂ガチャが告知されたため、フルカラー版よりも先にブロンズカラー版が公開されました。そのため、フルカラー版の公開時には、奇抜なカラーのデイノケイルスに界隈は少々ざわつきました。

■恐竜博2016と比較
2016年の恐竜博オフィシャルカプセルフィギュアでは、ラインナップの少なさや目立った分割線など、気になる部分が多々ありましたが、今回はそれらすべてクリアできていると思います。解説の有無も大きいです。

■その他所感
上記3年前の恐竜博ガチャが500円だったので、今回は一体いくらになるんだろうと思いましたが、今回も500円だったのでよかったです(600円対応マシンはあるのか?)
また、会場でも絶え間なく購入されており、定期的に店員さんが補充していたのが印象的でした。
今回に関しては、事前のNHKスペシャルによる、恐竜達へのキャラクター性の付与が一般層(?)の購買欲を掻き立てたのでしょう。そのため、ベンダー周辺での会話に聞き耳を立ててみると、デイノニクス骨格が不人気だったように感じました。
恐竜博のレポはコチラ

■その後
モササウルスのみ和歌山県立自然博物館にて販売されました(ページ下部)。

1 デイノケイルス ミーリフィックス
原型制作:菅谷 中

僕らが小学生の頃に眺めていた図鑑には、その前脚だけが載っていたデイノケイルスですが、ついに全身が復元されました。オルニトミモサウルス類をベースに、鳥脚類のようなクチバシとヒヅメ、スピノサウルスのような帆というなんだこりゃな特徴。
自然な分割や美しいグラデーションで、今回のラインナップの目玉と言えよう。
2 「むかわ竜」(通称)
原型制作:松村しのぶ
北海道むかわ町から、日本としては驚異的な保存状態で発掘された恐竜。フィギュアは展示にあわせたポーズになっている・・・と思いきや、後ろ足の位置が微妙に違いました。
発売当初はまだ学名が付いていませんでしたが、9月6日、「カムイサウルス・ジャポニクス」という学名が付けられました。
小さなトサカがチャームポイント。
3 ティラノサウルス レックス
原型制作:松村しのぶ
正直今回の特別展としては、最後にムリヤリねじ込まれた感のあるティラノサウルス。フィギュアにもラインナップ入りしていますが、個人的には全5種なら、ホベツアラキリュウとかデイノケイルス骨格、ディノサウロイドが良かったかな。
フィギュア自体はとてもよく出来ており、細部の造形やポージング、どこをとっても素晴らしい。
4 モササウルス類
原型制作:松村しのぶ

和歌山で発見されたモササウルス類の化石を元に復元。種までは同定できていないようで、ネームプレートも「モササウルス類」となっています。ここまでこだわるのもやはり、「オフィシャル」なフィギュアだからでしょう。
カプセルQのモササウルス(松村さん)と比較しても分かるとおり、この和歌山産のモササウルスはヒレがデカイのです。
このフィギュアのみ、特別展終了後に和歌山県立自然史博物館で販売されるそうです。
5 デイノニクス アンティロプス
原型制作:菅谷 中

元気いっぱいのデイノニクス。会場ではテノントサウルスに襲い掛かる姿で全身骨格が展示されており、それをモチーフにしているのしょう(まったく同じポーズではない)。
菅谷さんはチョコラザウルス3でもデイノニクス骨格を担当していたので、もしかしたら改修品かもしれません。
眼の周りの骨「強膜輪」は今回、海洋堂の骨格フィギュアでは初めて造形されました。
個人的には全身骨格よりも、今回展示されたホロタイプ標本(足だけ)とかでも良かったと思うのですが、マニアックすぎますよね。
解説書
きちんと解説が載ったミニブック。これこそ国立研究機関公式のガチャ。
カプセル
カラー印刷な点も良い。
販売場所・ベンダー
一箱が50個入り×4袋の計200個。
等アソートなら一袋に10個ずつで納得できます。
ジオラマ
ベンダーの隣にはジオラマが置いてありました。こうなると骨格の扱いが難しいですね。
コンプリートフィギュアBOX
観音開きで解説付きのかっこいいデザイン。ブリスターパッケージもかつての食玩の当選品のコレクションボックスから進化しており、フタ側と受け側がカパカパしないような造りになっています(表現が難しい)。
アンティークブロンズカラーエディション
「古美術的銅色」とあるように、ブロンズをイメージした、若干ラメの入った茶色になっています。渋いね。
ガチャのラインナップに「ハズレ」として入れるのではなく、欲しい人にだけ渡る仕組みはとても素晴らしい。金型に対する生産数も増えるので、お互いWin-Winだ(?)。
 
引き換え場所
物販のレジ裏には大量に積まれており、なかなかの壮観。要チェックだ。
カラー版を入れてみる。
やりたくなるよね。
和歌山モササウルスフィギュア
恐竜博閉幕後、和歌山県立自然博物館にてモササウルスのみが出るガチャが販売されました。
ブログ
DPのバックはクリーニングされた化石。
限定2000個なんですね。
カプセルは恐竜博と同じく黄色カプセル。帯は透明のものになっていました。
解説書も和歌山モササウルス用に造り下ろし。
フィギュアは恐竜博と同じ。
inserted by FC2 system