ユージン 原色図鑑シリーズ23 原色日本昆虫図鑑II

■概要
販売開始:2006年4月 価格:200円
監修:豊平両生爬虫類研究所 企画総指揮:佐藤純也 原型製作:木村和未
原色日本昆虫図鑑シリーズ第2弾。
200円カプセルとなった「日本昆虫図鑑1」、「エビ・カニ図鑑1」で新たなステージへ到達した原色図鑑シリーズは、勢いそのままに2005年12月、昆虫図鑑の第2弾を発表。予定通り発売されました。
また、本作の発売前には日本昆虫図鑑1[改訂増補版]も発表されています。

■ラインナップ
第1弾がバランスよく様々な種の昆虫がラインナップされていた一方、第2弾はトンボが多め。

■原型製作
本作の原型を担当したのは、造形作家の木村和未さん(KOWさんは、解説書裏のイラストを担当)。
本作発売時点では、まだ第1弾の原型製作がKOWさんであることが明かされていなかったため(「松田モデル」のみの記載)、2ちゃんスレ内では第1弾の原型も木村さんなのか?という誤解もあったようです。

■次回作
原色日本昆虫図鑑1【改訂増補版】

    
オキナワマルバネクワガタ
日本のマルバネクワガタ属は南西諸島に生息するため、多くの人にとってはあまりおなじみでないクワガタ。
オスでも大顎が小さいですね。

本作リリース後の2016年、種の保存法により採集が禁止になっています。
解説書の色見本よりも、茶色強め。


第1弾でノコギリ・ミヤマときたので、次はヒラタかオオクワか・・・という予想を裏切るラインナップ。
ショウリョウバッタ
頭が細長い、日本最大のバッタ。
名前は「精霊流し」の「精霊船」の形に由来するようです。
後ろ脚の小さなトゲ、胴体に入るラインなど、細かく表現されています。
真ん中の脚が接地しないのは仕様です。
各部の節への墨入れも抜かりない。
梱包の仕方が複雑だったため、記録用に上げておきます。
トノサマバッタ
続いてトノサマバッタ。
最近は「蝗害(こうがい)」として農作物を荒らす「サバクトビバッタ」が話題ですが、トノサマバッタによる被害もあるようです。
特徴であるまだら模様の翅はクリア素材で表現。
後ろ脚はハマりが悪いうえ接地しません・・・。
 
こちらも丁寧に節々まで塗装されていますね。
ハタケノウマオイ
続いてはバッタ目キリギリス科から。
外見がよく似た「ハヤシノウマオイ」と鳴き声が違うようです。

本作から、後のシリーズでも多用されるナイロン製の触覚が導入されています。
 
第1弾と同じく、小さな昆虫は生息環境ごとフィギュア化。
イネ科の葉っぱでしょうか。
クリア素材を駆使し、薄い葉を表現しています。
素晴らしい。
オオカマキリ
「大きな」+「鎌を持つ」+「キリギリス」から「オオカマキリ」。

本作の目玉と言える出来栄え。
首はボールジョイント。
クリアパーツの複眼がカッコいい。
腹の塗装が細かいですね。

緑色のラインナップが続きましたが、ここでひと区切り。
オオルリボシヤンマ
ここから怒涛のトンボ5連発。
まずは青色が美しいオオルリボシヤンマ。
全国的に見られるそうです。
第1弾のオニヤンマと同様、翅の細かさは健在。

さらに本作は複眼の塗装が見事。
クリア素材の裏側から(?)青と緑のグラデーション塗装がされています。
 
 
第1弾のオニヤンマは翅をまっすぐ横に伸ばしていましたが、こちらは若干のひねりが加わり、生き物らしさがアップしているように感じます。
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