海洋堂カプセルQミュージアム
衛生害虫博覧会 ~身近に潜む生活害虫~

■概要
販売開始:2015年1月 販売元:海洋堂 価格:300円 造形総指揮:松村しのぶ
公式サイト:コチラ
「衛生害虫(えいせいがいちゅう)とは、人間や家畜に対して害を与える昆虫およびダニ類などのことである」(Wikipeida調べ)。
ヒトが不快に思う生き物たちを、あえてラインナップしたシリーズ。クリアパーツを多用してリアリティを追及しています。
食玩時代では不可能だったラインナップといえよう。

オオスズメバチ
原型製作:松村しのぶ

ご存じ世界最大のスズメバチ。
翅脈も細かく塗装されており、よくできています。
 
チョコQ日本の動物(2003)と比較。
おそらく同じ原型を使用していると思われます。
素材がABS→PVCになったことにより、脚パーツは破損しずらくなった一方、歪みやすくなっています。
一長一短ですね。

これが再びフィギュア化されたのはうれしい。
 
続いては2023年の再販(左)との比較。
腹の模様はエッジがはっきりしました。
目の塗装は精度が上がっているように見えます。
クロゴキブリ
原型制作:木下隆志

平たい体で身の回りに潜む、恐ろしいヤツ。
色々な雑菌を屋内に持ち込む、まさに「害虫」。
クリア素材を活かした塗装になっています。
ケジラミ
原型制作:山本聖士

4本のフックのような脚で毛にしがみつき、血を吸います。
生息場所はヒトの陰毛。
カニっぽく見えますが昆虫。
脚がたくさん生えているように見えますが、小さいのは脚ではないようです。
黒い部分は気門でしょうか?
 
2023年の再販(左)との比較。
奥まった部分の塗装に、初版は墨入れを活用していた一方、再販では筆塗りで対応しています。
キンバエ
原型制作:田熊勝夫

身近な害虫ですが、こんなにもカラフルだとは知りませんでした。
ボディは金属光沢のあるグラデーション、翅はクリア素材と見どころが多い。
ヒトノミ
原型制作:寺岡邦明

ノミの仲間には「ヒトノミ」、「イヌノミ」、「ネコノミ」などがいますが、「ヒトノミ」だからヒトにだけ寄生するというわけではなく、様々な哺乳類や鳥類に寄生します。
かつてヒトに寄生するノミはこの「ヒトノミ」でしたが、衛生環境の水準が上がったことにより、最近は数を減らしているそうです。
その代わり、飼い猫を媒介にして「ネコノミ」の被害にあう人が増えているようです。
薄い身体は毛の中を移動するのに便利。
翅が退化した代わりに、発達した後脚により体長の数十倍ジャンプできます。
 
2023年の再販(左)との比較。
再販の方が、墨入れは抑えめ。
黄色みが強いですね。
解説書
●初版
 
●再販
ディスプレイポップ
 
初版と再販
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