海洋堂 東京国立博物館公式カプセルフィギュア
考古学ミニチュア【第1集】

■概要
販売開始:2012年3月 価格:400円 販売元:ケンエレファント 造形企画制作:海洋堂
公式サイト:海洋堂 東京国立博物館
1872年(明治5年)に創設された東京国立博物館(以下、トーハク)の140周年記念企画のひとつとして、館内で限定発売されました。
ラインナップはトーハクに展示されている縄文~古墳時代の出土品からなっています。
トーハク140周年記念グッズの発表記事
ワンフェスでの展示
■土偶・埴輪ガチャといえば
ガチャ業界での土偶・埴輪ガチャの老舗と言えばエポック社ラクーン事業部。さらっと調べた限り、2003年の時点ですでに土偶・埴輪ガチャをリリースしており、2021年現在になってもガチャ売り場で見かけます。
さまざまな製品をリリースしてきた海洋堂ですが、それまで土偶や埴輪のシリーズは無かったため、このジャンルにおいては挑戦者でした。
とはいえ、「展示品のミニチュア化」については、大英博物館をはじめとする様々な監修つきフィギュアで折り紙つき。他社製品に引けをとらない出来栄えとなっています。
■次回作
第1集発表時から第2集のリリースは決まっていたようです。
考古学ミニチュア【第2集】(ページ作成中・・・)

     
1. 遮光器土偶
原型制作:寺岡邦明

頭部のゴーグル(遮光器)状のものから名づけられました。
「遮光器土偶」といえばこの青森県で出土したものが教科書等でよく見られますが、他にもさまざまな遮光器土偶が見つかっているようです。

他社製のフィギュアでは左足を復元したスタイルで立体化されることが多いですが、海洋堂は展示品の状態そのままで造形しています。

原型は(おそらく)「週刊 世界の博物館」(2010)で制作されたものを使用しており、本作のリリース前にトーハク140周年記念で配布されたストラップ(ページ下部)にも使用されました。
その後も「上野フィギュアみやげ」(2017)や、「超古代の謎 オーパーツ」(2017)にも使用されています。
2. 袈裟襷文銅鐸
原型制作:木下隆志

読み方は「けさだすきもん どうたく」。

縦横に交差する模様が、僧侶の衣に見えることからこの名が付いたようです。
表面にはシカ、イノシシ、トンボ、カマキリ、狩りの様子、脱穀の様子が描かれています。
3. 人面付壺形土器
原型制作:ボーメ

弥生時代の東日本では、遺体を一度埋め、白骨化した骨をこの壺に納めていました。
目や口の周りには、入墨のような表現があります。
4. 埴輪 犬
原型制作:村田明玄

日本人と犬は長い付き合い。そんなわけで人型の埴輪と一緒に犬型の埴輪が配置されることがありました。
鈴のようなものが付いた首輪はこの頃からあったようですね。

ちなみに、トーハクのご近所、科博で発売された「科博カプセルミュージアム」では縄文人と犬がラインナップされました。
何気に頭部が空洞になっていますが、一体どうやって製造しているんだ・・・。
尻の穴にも注目。
5. 埴輪 踊る人々(大)
原型制作:ボーメ

埴輪といえばこのポーズ。
ねんどの質感を塗装で上手く表現しています。

原型は美少女フィギュアの達人、ボーメさん。
記号の少ない埴輪すら美少女に見えてくる・・・かもしれない。
6. 埴輪 踊る人々(小)
原型制作:寺岡邦明

こちらは小タイプ。
古墳時代特有の男性の髪型をしているそうです。
カプセル
 
ミニブック
 
ラインナップ
1. 遮光器土偶
2. 袈裟襷文銅鐸
3. 人面付壺形土器
4. 埴輪 犬
5. 埴輪 踊る人々(大)
6. 埴輪 踊る人々(小)
140周年記念ストラップ
フィギュアより一足早く配布されたストラップ。
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