ユージン 原色図鑑シリーズ30 原色日本昆虫図鑑IV

■概要
販売開始:2007年8月 価格:200円
監修:豊平両生爬虫類研究所
企画総指揮:佐藤純也 原型製作:木村和未
4月ごろにラインナップが発表されました。

■ラインナップ
今回も蝶が多め。
というのも、2種は第3弾のカラバリとなっています。
アソートは均一だった模様。

■ファーストシーズンの終わり
同月に株主優待として配布された「原色昆虫類甲虫図鑑」には、これまでのカブクワに加え、新作のオオクワガタを一般販売に先行してリリースしました。
しかし、第5弾は発表されることはなく、佐藤さん・KOWさんコンビの新作「海遊館ミュージアム」は別メーカーからリリース。
そして2009年1月、ユージンはタカラトミーの子会社となりました。
これ以降の「原色図鑑シリーズ」にはナンバリング(本作はNo.30)がなく、本作は最後のナンバリングタイトルとなっています。
原色図鑑シリーズはここで一区切りとなりますが、シリーズはこの後も続いていきます。

昆虫図鑑1
昆虫図鑑1【改訂増補版】
昆虫図鑑2
昆虫図鑑3

    
オオゴマダラ
沖縄以南に生息する、日本最大級の蝶のひとつ。
フワフワと飛ぶ姿から「南国の貴婦人」と呼ばれています。

実際に沖縄で見ましたが、本当に大きいのです。
白地に ほんのりクリーム色でとてもリアル。
尻の先にかすかに見えるオレンジ色の部分は、オスのみに存在する「ヘアペンシル」と呼ばれる器官の一部のようです。
クマゼミ
東京以西に棲む大型のセミ。
鳴き声は「センセンセン・・・」であり、「セミ」の由来にもなったという説もあるようです。
黒い胴体の背中側は、金色の毛におおわれています。
メタリックな塗装でうまく再現していますね。
第1弾のミンミンゼミと同じく、翅の裏側から塗装することで、たたまれた4枚の翅を表現しています。
ゲンゴロウ
第3弾から引き続き水棲昆虫。
タガメと同じく、絶滅の危機に瀕しています。

流木風の土台を使用することで、泳いでいる様子をフィギュア化。
オール状の後ろ脚は墨入れ塗装が映えます。
円錐形のツルっとしたボディは、完全に水中特化していますね。
 
土台の形がヤゴの土台にハマりそうではあるけど、それほどピッタリではない。
モンキアゲハ
全国的に生息する大きな蝶。
モンキは「おサル」ではなく、「黄色の紋」の意。
目立った斑紋や赤い模様以外も、細かく塗装されています。
 
第3弾のカラスアゲハのカラバリとなっています。
黒色のアゲハチョウでも、模様が全然違うのですね。
カラスアゲハ(左)でイマイチだった、触覚の位置が修正されています。
ミドリシジミ
翅の表面はメタリックで美しいのはオス。
一方で裏面は地味。
風景に溶け込むためでしょうか。
細い脚をフィギュアでどう表現するかというのは、小さな昆虫フィギュア共通の課題。
本作ではクリアパーツに塗装するという表現が用いられています。
土台となっている葉はおそらく「ハンノキ」。
幼虫は若葉を食べるそうです。
アオスジアゲハ
名前の通り、青い筋の入る翅を持つ蝶。

アゲハチョウ類としては珍しく、翅を閉じて止まるという様子をフィギュアでも表現しています。

昔、「蛾は翅を開いて止まり、蝶は閉じて止まる」と聞きましたが、全てがそうではないらしい。
蝶といえばクルっと巻いたストロー状の口。
今回は伸ばした状態を表現。
第3弾のミカドアゲハのカラバリとなっていますが、口パーツ忘れは改善されました。
 
出揃った原色日本昆虫図鑑シリーズの蝶たち。
今後、このレベルの蝶フィギュアは現れるのだろうか。
オオゴマダラ(さなぎ)
今回のシークレット。
成虫になる前の段階、というのは第3弾のシークレットと同じコンセプト。
本当に生き物なのか?ってくらいの金ピカ。
鏡のように反射して風景に溶け込むと言われています。
成虫と。
 
そうは書かれていませんが、第3弾と第4弾はセットだと思っています。
解説書
ディスプレイポップ
ラインナップ
オオゴマダラ
クマゼミ
ゲンゴロウ
モンキアゲハ
ミドリシジミ
アオスジアゲハ
オオゴマダラ(さなぎ)
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