奇譚クラブ ネイチャーテクニカラー 日本のカエル

■概要
販売開始時期:2009年2月 販売元:奇譚クラブ 価格:300円
監修:豊平両生爬虫類研究所 企画総指揮:佐藤純也 原型製作:KOW
公式サイト:コチラ
台座シリーズ第2弾。海洋1発売前の2008年8月のホビーイベントで原型がお披露目されたようです。台座からはみ出したヒキガエルや、シークレットの表現方法に界隈はざわつきました。
■原色図鑑のカエル
同じく佐藤さん・KOWによる「原色両生類カエル図鑑[新改訂版]」が少し前に再版されており、地域によっては原色のカエルとNTCのカエルの両方がベンダーに並んでいたようです。
■次回作
サバンナ

  
二ホンアマガエル
おなじみのアマガエルは外せません。
平べったくて小さなアマガエルを魅力的に見せるために工夫された構図。
体色を周りの景色に合わせて変えることができる、ということを表現しているのだと思います。
手持ちのアマガエルフィギュアでは最高峰の出来だと思っています。
原色図鑑のアマガエルと比較。
ヒメアマガエル
奄美諸島や沖縄諸島に生息する、日本最小のカエル。
フィギュアもラインナップ中で最小サイズ。
土台の枯葉との対比でサイズを表現しています。
頭が小さな特徴的なフォルム。
原色図鑑のときよりも明るい体色。
モリアオガエル
NTCではモリアオガエルが何度か登場しますが、これは最初の一つ。

斑紋がきれいに塗装されています。
葉っぱの裏表での質感の違いも表現しており、何気に手が込んでいます。
樹上棲のための大きな吸盤が特徴。
原色図鑑では枝につかまっているシーンでした。
カジカガエル
カエルの鳴き声と思えないほどの美しい音色で鳴くカジカガエル。
渓流域に生息するため、土台も川の石っぽくなっています。
土台で生息域がわかるのも台座シリーズの特徴。
暗い体色に不規則な斑紋。岩の上では保護色になるようです。
エゾアカガエル
北海道の在来カエルはアマガエルとエゾアカガエルの2種類。
同じように赤っぽいカエルである「ニホンアカガエル」ではなくこちらが選ばれたのは、ラインナップで日本の広い範囲をカバーするためだと思われます。
ナイスチョイス。
本作のカエルは(アマガエルを除き)すべて同じ部分で分割されています。
裏っ返すとちょっと目立ちますよね。

後のシリーズのカエルは分割を工夫することで、前肢の分割が目立ちにくいように改良されます。
その話はまたいつか。
イシカワガエル
フィギュアがリリースされた時点ではイシカワガエルは1種でしたが、2011年に奄美大島の個体群が新種として記載されたため、現在は「オキナワイシカワガエル」「アマミイシカワガエル」の2種類になりました。
ときどきこんなことがことがあるので、過去のフィギュアについて調べるのも面白い。
「日本一美しいカエル」と言われるその色と形状をフィギュアでも再現。
斑紋はツヤの強いブラウンのため、輝いて見えます。
原色図鑑のときよりもきれいですね。
ニホンヒキガエル
ギリギリカプセルに入るサイズ。
回したときのズシンという音は今でも覚えています。

もう少し身体は寝かせたほうが自然な気もしますが、フィギュア映えを意識した姿勢なのでしょう。
耳のあたりにある毒腺も塗装で表現されています。
 
原色図鑑に収録されていたのはアズマヒキガエル。
鼓膜と目の間の距離が長いのがニホンヒキガエル、短いのがアズマヒキガエルだそうです。
トウキョウダルマガエル
シークレットはトノサマガエルによく似たトウキョウダルマガエル。
透明パーツでサンドすることで水中表現をしています。
多くのカエルは声を響かせるために喉を膨らませますが、トノサマガエルやダルマガエルは頬を膨らませるそうです。

ちなみに以下は↑の6年前に撮影した写真。
変色が進んでいる・・・。
解説書(初版/再版)
 
 
ラインナップ
ニホンアマガエル 9/50(黄)
ヒメアマガエル 9/50(桃)
モリアオガエル 4/50(白)
カジカガエル 9/50(青)
エゾアカガエル 9/50(橙)
イシカワガエル 4/50(緑)
ニホンヒキガエル 4/50(紫)
SECRET. トウキョウダルマガエル 2/50(濃桃)
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