■概要
販売開始:2008年12月 価格:300円
監修:豊平両生爬虫類研究所 原型製作:KOW 企画総指揮:佐藤純也 販売元:奇譚クラブ
原色図鑑シリーズの佐藤編集長による新シリーズ第一弾。
ネイチャーフィギュアガチャもいよいよ300円時代に突入。
緻密な造型と塗装、生き物だけでなく情景ごと立体化、木目調台座といった「台座シリーズ」のコンセプトはすでにこの頃完成していました。
ラインナップの一部は「海遊館ミュージアム」からの流用となっています。
発売直後の1月には、「塗装グレードアップ版」の「第2版」が4月に発売されることが発表されました。
■NTC発足
原色旭山動物園の第2弾発売中止や、発表のない新作タイトル、ユージンのタカラトミーへの吸収など、原色図鑑シリーズが変わりつつあることを界隈のファンたちは気づき始めていました。
そして2008年8月、奇譚クラブよりネイチャーテクニカラーの発足、カプセルトイ第一号として本作「海洋1」が発表されました。
のちに公開されたインタビューによると、市場から生き物フィギュアが消えつつあることに気づいた佐藤編集長が、危機感を持って始めたと語っています。
■次回作
日本のカエル
ザトウクジラ |
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台座という制約があるため、フィギュアの構図は横長より縦長が適しています。 このフィギュアは「ブリーチング」と呼ばれる水面へジャンプするシーンにすることで、縦長な構図としています。 |
口先やヒレの先端の細かい部分の塗装もされている点に注目。 フィギュアは第二版のもの。 |
シロナガスクジラ |
コチラも縦長な構図。 美しい独特の模様に目が行きますが、濃淡を活かしたグラデーション塗装にもこだわりを感じます。 |
このサイズになると分割線は避けられない・・・。 上記のフィギュアは第二版のもの。 おそらく初版と思われるものも所持しています。 |
若干色が濃い。 解説書には初版/第二版の表記がしてあるので、セットで入手できれば判別は簡単です。 |
ジンベエザメ |
海遊館ミュージアムで作られたものを流用しています。 そのため、先の2種とはちがって無理やり台座にのっかってる感がありますね。 |
オニイトマキエイ |
マンタはサンゴをうまく使ってポージングされています。 模様は個体によってさまざまで、フィギュアでもメーカ・シリーズによってばらばら。 並べてみると面白いでしょう。 |
上記フィギュアは初版のもの。 おそらく第二版と思われるものも所持しています。 背面模様のふちどり、腹側の陰影が改善されている? |
サンゴの色が鮮やかになった点が一番わかりやすい。 |
メガネモチノウオ |
ここまで寄っても耐えられる緻密なタンポ印刷。 |
Weiboに佐藤さんによる修正指示が掲載されていましたが、「1セットの模様(太い線の両サイドを2本の細い線がはさむ形)が1枚のウロコにおさまる事!!」という超細かい指示が記載されていました。 こうした鬼監修により素晴らしい製品が完成する・・・。 フィギュアは第二版のもの。 |
テーブルサンゴも手抜きなし。 |
「原色海水魚図鑑」のときもテーブルサンゴが土台でした。 |
アオウミガメ |
アオウミガメも海遊館ミュージアムの流用ですが、塗装が大きく変わっているほか、土台とのジョイント場所が変更されています。 頭部のウロコは黒く縁取りされており非常に細かい。 フィギュアは第二版のもの。 |
「原色爬虫類カメ目図鑑[新改訂版]」よりも一回り大きい。 甲羅の色は違いますが、模様のパターンは似ています。 |
ハンドウイルカ |
イルカは2頭組でお買い得。 ハンドウイルカフィギュアの塗装は各社様々な表現方法が試みられていますが、本作の塗装は特に手が込んでいるように感じられます。 |
手前の個体は口内まで作りこまれている点に注目。 ふつうはコスト削減のために閉じさせておくところですが、そうはさせないのが(当時の)NTC。 フィギュアは(おそらく)第二版のもの。 |
カクレクマノミ |
イソギンチャクに潜むカクレクマノミ、となりを泳ぐルリスズメダイという、ある日の熱帯の海での情景がシークレット。 どちらもウロコまで細かく造型されています。 イソギンチャクはクリア素材を活かした出来栄え。 どうやらルリスズメダイは気性が荒いようで、小さな水槽で混泳させるのはNGらしいのでご注意を。 フィギュアは第二版のもの。 |
「原色海水魚図鑑」のものよりも一回り小さめ。 |
解説書 |
南極、そして北極が掲載されている点に注目。 |
解説書(第二版) |
ラインナップ |
ザトウクジラ 10/50(紫) シロナガスクジラ 10/50(赤) ジンベエザメ 08/50(白) オニイトマキエイ 08/50(黄) メガネモチノウオ 04/50(緑) アオウミガメ 04/50(青) ハンドウイルカ 04/50(橙) カクレクマノミ 02/50(濃桃) |