バンダイ いきもの大図鑑アドバンス
ニセハナマオウカマキリ

■概要
販売開始:2023年1月 販売元:バンダイ 価格:1,500円
公式サイト:コチラ
標本スキャン:株式会社キャステム
標本制作・協力:展翅屋工房
彩色:田中寛晃(C.S.Model Design)
タンザニアの大型カマキリ。バンダイとしては2021年の一番くじでもフィギュア化していますが、今回は完全新作となっています。

■ラインナップ
今回は単純なカラバリではなく、成虫のオスメスと幼虫2段階となっており、ニセハナマオウカマキリ1種を深く知ることができるラインナップとなっています。

■ガシャポンオンライン版
実機版ではカプセルに入れるため、成体の前翅と後翅が分割されています。ガシャポンオンライン版ではこの分割がないようです。

■1,500円ガチャ
オンライン版の表記を見ると4種類等アソートとなっていますが、成体と比較したときの幼体のハズレ感が否めず、5ちゃんでは賛否両論。
等アソートとはいえ、1,500円/回でダブり続けたときのダメージはデカい。コンプセットがあったらよかったですね。

ニセハナマオウカマキリ
(オス 成体)
「偽花」の名を冠するように、花に擬態するために鮮やかなカラーリング。

たたまれた前翅は透明パーツを使用しており、模様が重なり合うことでV字状の模様になっています。
 
カマキリ特有の身体を大きく見せる威嚇ポーズ。
エサをおびき寄せる際には、花に擬態するためにもこのポーズを取ります。

紫外線が見える昆虫たちにとっては、我々の認識よりもさらに鮮やかに見えているのでしょう。

フル装備。
大きな翅パーツを付けて自重で崩れないかと心配しましたが、安定して立っています。

一方で、後翅のボールジョイントがイマイチ緩くて(うちの個体だけ?)後翅の位置は維持しづらいのが惜しい。
 
細部をチェック。

顔には特に力が入っています。
蛾のような触覚は、メスのフェロモンを感知するために大きくなっているそうです。
複眼はクリアパーツに白のライン。
黒い点は偽瞳孔と呼ぶそうです。
こちらのページでわかりやすく解説されています。)
 
工数のかかりそうな塗装。
今後のアドバンス昆虫シリーズにも期待できる。
 
本作は部位によって細かく素材を変えており、脚部は強度のある素材(ポリカーボネイト)を使用しています。
可動部のヒンジはフタが接着されています。
500円のシリーズではあまり見られない構造ですね。
適度に動かしやすいが、自重を保持できるという絶妙な調整になっています。

塗装だけがアドバンス仕様なわけではないのだ。
 
目立たないところに刻印がありました。
 
後翅パーツ。
オンライン版では分割線がないそうですが、それほど気にならないかな。
(単純にオンラインで回したくないというのもありますが。)
ニセハナマオウカマキリ
(メス 成体)
続いてはメス。
実物は他のカマキリ同様、メスの方が大きい傾向にあるようです。

なんとなくオスより明るい色をしている気がする。
 
オスとの触覚の違いが分かりやすいですね。
やはり触覚の豪華さの分、オスが一番「当たり」だと思います。
 
オスメスの比較をしてみましょう。
以降、左がオス、右がメスです。
(上の写真だけ間違えた。)
触覚の形のほか、胸の形も違っています。
 
前翅の色は大きく異なっています。
 
尻の突起の数も違います。
ニセハナマオウカマキリ
(1齢幼虫)
羽化したての幼虫は暗い色。
公式ページによると「実際の1齢幼虫の胸はここまで大きくはありません」とのこと。パーツ流用の都合ですね。
厳密には「1齢幼虫イメージカラー」くらいがいいかと。
やはり成虫と比べると見た目の派手さは劣りますが、自然界で見られるのは超希少とのことなので、良いものが見れたと飲み込みましょう。
 
成虫・終齢幼虫では透き通ったクリアパーツの複眼は、こちらのみ真っ黒で表現されています。
 
フィギュアとしてのサイズは成虫と同じっぽい。
胴体は翅を付ける穴がないだけかと思いきや、脚を取り付ける穴が成虫より外向きになっています。
ニセハナマオウカマキリ
(終齢幼虫)
成熟直前の幼虫は、枯れ葉色。
一番くじのときのラストワン賞はこの段階だったのですね。
胸~前腕は色づき始めています。
 
複眼はイエローのクリアパーツ。
成虫のような白いラインはありません。
解説書
ディスプレイポップ
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