■概要
販売開始:2022年10月 販売元:タカラトミーアーツ 価格:400円
監修:福井敬貴
公式サイト:コチラ
約1/1スケールの日本のトンボたち。オスメスの区別も意識した造型・塗装となっています(なぜかファミ通の記事に詳しく書いてあります)。
昨年、「原色擬態昆虫」で原色図鑑シリーズの復活を予感させたタカトミでしたが、期待に応えてくれました。
当初は夏真っ盛りの8月発売予定でしたが、発売日はじりじりと延期。
これは「昆虫フィギュアあるある」のため、秋に発売される昆虫フィギュアは多かったりするのだ。
■仕様
「原色海水魚図鑑[2018改訂版]」にも使われた、データ付きの台座が採用されています。
個人的には黒くて太い支柱がイマイチ。透明支柱がよかったかなと思います。
翅は簡単にポロポロとれるのでちょっとストレス。メーカー側も承知のようで、ミニパンフには接着剤の使用を推奨する旨が書いてあります。
■過去作への挑戦
カプセルサイズのトンボフィギュアの金字塔といえば、ユージン時代の「原色日本昆虫図鑑シリーズ」でしょう。
本作が過去作の原型を流用しているかどうかは不明。
高すぎるハードルに挑んだベトナム工場の頑張りを見ていきましょう。
オニヤンマ |
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まずは日本最大のトンボ、オニヤンマ。 サイズはメスの方が大きい。 本作はメスを立体化しており、尻の形がメス特有の形となっています。 |
事前公開されていたサンプルをどこまで製品版で表現できるか気になっていましたが、なかなか良いではないか。
最近、スズメバチ除けのオニヤンマフィギュアがヒットしていると聞きました。 これのほうが効果が高いに違いない。 |
細かい脚や顔の造型もよくできています。 複眼のパーティングラインが気にならないこともないですが、許容範囲かと。 |
注目すべき翅の塗装をチェック。 |
細かく塗られてて良いですね。 初めて「原色日本昆虫図鑑(後述)」を見たときの衝撃を思い出します。 「原色図鑑」を冠するならば、こうでなきゃ。 |
惜しいのは一部、塗装がかすれていたり にじんでいる部分があるところですね。 サンプルレベルでくっきりしていたらよかった。 やはりこのシリーズには高いレベルを求めてしまう。 |
ここからはユージン時代の「原色日本昆虫図鑑1」と比較。 |
「原色日本昆虫図鑑1」の初版に着陸姿勢のメス、改訂増補版に飛行形態のオスがラインナップされていました。 姿勢が同じということで後者と比較しましたが、メスどうしで比較した方がよかったと、撮影後に後悔しています。 |
サイズ感は今回の方が大きめ。 これはオスメスの違いかも。 |
やはり、塗装の緻密さは過去作の方が上手。 |
過去作は翅のフチまで塗装されていますね。 |
顔の比較。 |
過去作のオスは目がクリア素材でした。 今回は塗装で表現しています。 |
ギンヤンマ |
「原色日本昆虫図鑑」では実現しなかった、ギンヤンマがフィギュア化。 フィギュアはオス。 メスは水色部分が黄緑色だそうです。 |
ギンヤンマは飛行能力が高く、最高飛行速度は70~100 km/hなんていう都市伝説めいた記載がネットに蔓延しています。 ホンマかいな。 |
背中が黄緑で腹にいくほど黄色なグラデーション塗装。 複眼のメタリックな塗装もいいですね。 |
本サイト初めてのギンヤンマフィギュアかと思いきや、ヤゴのみリボジオで入手済みでした。 |
シオカラトンボ |
シオカラトンボのオス。 記憶にあるシオカラトンボはもっと鮮やかな青だった気がしましたが、どうやら老熟するごとに、フィギュアのように白っぽくなる(塩っぽくなる)のですね。 |
胴体と翅で素材が違うせいか、背中の水色がちょっと浮いてますね。 惜しい。 |
とんぼのめがねはみずいろめがね。 |
原色日本昆虫図鑑2と比較。 そちらはジオラマ風でした。 |
目の塗装の違いに注目。 |
チョウトンボ |
チョウのようにひらひら飛ぶため「チョウトンボ」だそうです。 フィギュアのような美しい紫色はオス。 |
翅のグラデーション塗装がきれいですね。 複眼はクリア素材となっています。 |
原色日本昆虫図鑑2と比較。 独特な金属光沢は過去作の方が綺麗かな。 |
アキアカネ |
最後は赤とんぼのオス。 「○○アカネ」というトンボ多いよなと思ったら、トンボ科アカネ属なのですね。 |
秋のイメージが強いアキアカネ。 秋に生まれるわけではなく、夏に涼しい高地で過ごし、涼しい秋に平地へ降りてくるそうです。 夏の発売に間に合わなかった本作ですが、赤とんぼのおかげでなんとなく時期に合っているような気がしてきました。 |
こちらもメタリックな複眼がカッコいいですね。 |
台座 |
本作の台座は自分で組み立て&貼り付けをする必要があります。 工数削減ですね。 |
ミニパンフ |
ディスプレイポップ |
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