海洋堂 REVOGEO 全地球立体生物目録[リボジオ] オオスズメバチ
■概要
発売日:2020年8月25日 価格:8,800円(税込)
製作総指揮:松村しのぶ 原型制作:吉良かずや
公式サイト:コチラ
前作「アカテガニ」から1年2ヶ月。リボジオ第4弾(ナンバリング的には3弾)は待望のスズメバチ。
今回は脚部も可動のため、リボルテックおなじみのベースも付属します。
今回から新たなリボ玉「GEO
Joint」が実装され、リボルテック特有の十字マークがなくなったうえ、ポーズの変えやすさも格段に上がっています。
リボジオのセカンドシーズンの幕開けと言えよう。
■発売までのあれこれ
最初に発表されたのは2019年冬のワンフェス。発売予定はじりじりと後ろ倒されていきました。
GEOジョイントの採用やウィルスパンデミックなどが影響しているのでしょう。待ちに待った発売でした。
最終的には夏真っ盛りという最高のタイミングにリリース。
残念ながらバンダイには先を越されてしまいましたが・・・。
■各種レビュー
本作は発売前からかなりマーケティングにも力が入っていました。
①海洋堂広報ブログ
②ホビーウォッチのレビュー
③ホビーウォッチによるインタビュー
特にホビーウォッチさんの記事はかなり読み応えがあります。
②の記事はプロによるフィギュアレビュー記事。ここまで力の入ったネイチャー系フィギュアレビューを僕は見たことがありません。
毎回こんな記事出されたら僕のサイト要りませんね。
③の記事ではおそらく他では見られない開発メモなども見えるので必見。
上記のとおり、レビューは他サイトがかなり充実していますので、フィギュアの魅力はそちらも参照すると良いでしょう。
本体 |
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造形良し、サイズ良し、塗装良し。 ここ最近でピカイチの出来といえましょう。 税込み8,800円は「ハチ」にかけたとのことですが、この出来で10,000円切るのには正直驚きました。 |
これまでのリボジオは見映えや触りやすさ重視で脚は非可動となっていましたが、今回はガシガシ動かすことが出来ます。 リボジオのリボ玉と言えばあの「カチカチ感」がウリで、それゆえにポージングの変更のためには一度パーツを外すなど、なかなかの労力を必要としました。 本作から搭載されたGEOジョイントは、クリック感はなく、素材自体の摩擦で角度を維持しています。 そのため、ポーズの変更は非常に簡単。 動かしたくないよ、という人のために部位によっては固定式のジョイントも付属しているという親切仕様。 今回のリボ玉はすべて黒っぽい色となっていますが、この新リボ玉は透明色も可能とのことで、今後のリボジオで大活躍することでしょう。 |
ぱかっと開く大あご。クリア素材の複眼にも注目。 触角や脚のエッジも省略されることなく、綺麗に造形されています。 |
お待ちかねの飛行形態。 スズメバチの翅は、後ろの翅にあるフックが前の翅にひっかかることで、2枚の翅を同時に動かしているようです。 本作では折りたたみ時と飛行時で翅を付け替えることで、それを表現しています。 付け替えの際、翅とジョイントのクリアランスがちょっと硬いのが唯一の難点かな。 |
毒針は尻を開けてスライドさせることで出し入れできます。 そのために、磁石でとまった腹部を一度開放することで、尻を開けることができます。 すごいギミックだ。 |
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パッケージ |
いつもとおなじ、と見せかけて今回は裏面に製品写真が載せられています(上記画像の左は002アカテガニのパッケージ)。 これまでのリボジオのパッケージは、一見さんお断り状態でしたからね・・・。 |
標本風の固定はいつもどおり。今回は付属パーツが多いため、二重底になっています。 |
セット売り |
オンラインではセット販売も実施。 最大数が16なのは、ダンボール1箱に入る最大数とのこと。 |
ガシガシ触ってぶっ壊しそうなので、「保存用」として2個セットを購入。メガソフビのシロナガスクジラを購入した時のポイントを使用します。 また、予約特典としてカプセルQのソルジャーが付属しました。 |
BANDAI製と比較 |
最近ネイチャーフィギュア界隈ではお騒がせのバンダイさんが、一足先にリリースしたガチャのものと比較。 リボジオのほうがひとまわりデカいんです。 |
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タイミング的に、間違える人も多数。 |
発売までのイベント |
発表されてから発売されるまで、さまざまなイベントで展示されました。振り返ってみましょう。 ■WF2019冬 |
当時のブログ 初公開されたワンフェス。'19年秋予定として発表されました。 この頃はまだ新ジョイントの予定はなかったのでしょう。 |
■WF2019夏 |
当時のブログ 「GEO Joint」が公開。'20年5月発売予定として発表されました。 |
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■いきもにあ2019 |
当時のブログ ついに色つきで展示。翅の塗装が製品版とちょっと違うかも? このときは'20年6月発売予定。 |
■WF2020冬 |
当時のブログ 最後は2020年冬のワンフェス。価格がFixされましたね。7月発売予定でした。 |
とまあこのように、実際に自分の目で開発状況を見守ってきたということもあり、ようやく製品版を手にすることが出来て感慨深いなぁと。 |
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発売日は各種通販サイトでも完売のようでした。 Twitterのタイムラインも、今までのリボジオの発売日と明らかに盛り上がり方が違いましたね。 製品としても、マーケティングとしても大成功と言えるでしょう。 |
過去の「スズメバチ」 |
海洋堂のスズメバチといえばチョコQやカプセルQですが、かつてガレージキットも発売されました。 |
HJ連載「ワイルドラッシュ」のために作成されたジオラマ。 (最近まで長浜のフィギュアミュージアムにあったが、改装オープンでどっかいった) このスズメバチの原型は佐藤拓さん(アクアランドのピラルクほか)。 後にキットとして販売されました。 |
コクワ・スズメバチ・カナブンのセットで6,800円。 ネットでも見たことがありません。持っている人いるのかな。 |
最後に |
シリーズが始まってまだ2年のリボジオシリーズ。 今後はタガメ、ギラファが予定されています。 各メーカーから可動いきものフィギュア・プラモが販売される中、老舗ネイチャーモデルメーカとして、どんな製品を展開していくのかに注目です。 |