爬虫類・両生類の即売会、ぶりくらに初参加。 会場は前回のいきもにあ2018と同じく、神戸サンボーホール。 今回の目的はコチラ。 |
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2017年のぶりくらではメイオラニアが完成品として販売されましたが(それ以前も完成品の販売がちょくちょくあったようです)、かなり数が少なかったので行きませんでした。 しかし今年は3種類、しかもあのディプロカウルスもいるではありませんか。 というわけで今年は参戦です。 それぞれがどんなフィギュアなのか、知らない人のために僕が知る限りの情報をご紹介。 もともとこれらは、過去に作られたものを3Dプリンタで縮小出力したものなのです。 |
①ディプロカウルス 海洋堂のペインター、古田悟郎さんがかつて爬虫類雑誌「ビバリウムガイド」で連載していた、「幻想ビバリウム」という連載に登場した古代生物。 連載では、飼育家でもある古田さんが、もし絶滅した生物をペットとして飼育するなら・・・をテーマに、飼育法を本物のように撮影されたフィギュアとともに紹介していました。 特にこのディプロカウルスを屋外で撮影した写真は、「古代生物が発見された!」と各種SNSで大変話題になりました。古田さんの代表作と言っても過言ではない。 |
②ムカシトカゲ こちらも海洋堂のペインター、清水ゆう子さんによる作品。おそらく割りと最近、何かの作品展の際に作成されたものだと考えられる。清水さんはトカゲなどの爬虫類を得意としており、おなじみの「チョコラザウルス」でも古代の爬虫類をいくつか担当しています。 |
③ウミイグアナ 3種の中で、唯一過去に製品化されたことのある原型。こちらも清水さん原型。 「ハープタイルレプリカ」シリーズで完成品として販売された後、カプセルフィギュアとして復活しました。 過去の製品はどちらも「エスパニョラ島」カラー。 ちなみにチョコQでは松村さん原型制作でフェルナンディナ島カラーも製品化されています。 |
絶滅種、生きた化石、現生種。3種うまく住み分けできているのではないでしょうか。 今回これらが3Dプリンタの力によって現代によみがえり、原型師ご本人の手によって塗装されたものが販売されます。 一個33,000円、増税直後なので3,000円は消費税なのでしょう(?)。 その価値を考えれば高くはないのですが、残念ながら僕はただの会社員。買うにしても3つはキビシい。 というわけでディプロカウルスとムカシトカゲの2点狙い。ウミイグアナも魅力的ですが、ガチャ版があるので今回は見送る予定。 |
それでは会場レポ・・・と見せかけて、まったく写真は撮っていないのでご了承を・・・。 名古屋を始発で出発です。 |
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5時だぜ?ウソだろ? この業界はアツさは毎年ナゴレプで体感していますが、すさまじい。正直、ディプロカウルスは無理なんじゃないかと思った。 僕は会場に8時前に到着。それでも100人くらい並んでたんじゃないかなぁ。 当然前売り券を入手済みでしたが、めちゃくちゃ心配。 僕の前には一体、何人がフィギュアを求めているんだ・・・と思っていましたが、思ったよりも少なかったようです。悪い意味で。 一般入場より10分早い10時50分に入場です。 入り口すぐの販売所には、早くも札束を握り締めて群がる大人たち。僕もその一人だ。 目の前で一個33,000円のフィギュアがすごい勢いで捌けていく。 そしてようやく僕の番。4,5人目だった気がする。 確か残っていたのは(これから僕が買う分も含めて) ディプロカウルスが2つ、ムカシトカゲが1つ、ウミイグアナは不明(在庫確認をしなかった)。 ほっとしながら、長時間の時間外労働で入手した日本銀行券をフィギュアにコンバート(WF2019夏ぶり)。 無事入手。 そして時刻11時10分ごろ?会場に鳴り響く「フィギュア完売」のアナウンス。恐るべし・・・。 たぶん、この勢いなら今後、何かしらの手段で再販されるだろう。 |
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それならば、この日、日本最速でゲットしたこの日の証を残さねばと会場を捜索。 人ごみの中、清水さん、古田さんを発見し、図々しくも「日付入りの」サインをお願いしました。 |
お二人、いつも本当に気さくで優しいです。ありがとうございます。 フィギュア紹介のページはコチラ。 →清水さんのフィギュア →古田さんのフィギュア 今回数が少ないのは、数を絞ったわけではなく、単純に時間的に余裕が無かったからとのことです。 そりゃあもっと売れますもん。 あとは会場をぶらぶら。 |
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このサイトでもおなじみの方々も。 成体を購入する気もないので、このままここにいては邪魔になるだろうと12時ごろ撤退。そのあとの行き先は次のブログで。 |
さて今回の限定フィギュアの件、ネイチャーフィギュア暦5年?6年?の若輩者ですが、実はかなり衝撃的。 【1】3D出力された過去の名作の販売 今年のWFから本格的に始動している海洋堂のDGK。ネイチャーモノとしては夏に松村さんのティラノサウルスが販売されましたが、あれは最初からデジタル造形(のはず)。 予告されていたマチカネワニや南天雄鶏図など、過去の名作が3Dスキャンされ復活するのを心待ちにしていましたが、ついにその日が来ました。 (ちなみに上海ワンフェスではすでに発売されたものもあるが、ノーカンで。) 絶版で手に入らないあれやこれ、一点モノで展示会でしか見ることの出来ないあれやこれが、製品として手に入る可能性が出てきました。 特に今回、まだ製品化されたことのないディプロカウルスとムカシトカゲが販売されたのは、まさに僕が待ち望んだことなのです。 未塗装キット版でよいので(むしろそっちのほうがうれしい、お財布的に)、どんどん商品化して欲しいですね。 お蔵入りの製品達ももしかして・・・? 【2】フィギュアファンの熱量 ぶっちゃけ1個 33,000円はクソ高い。もちろん、先にも書いたとおり、一般的な会社員目線では。 僕は一般的ではない、イカレタ大人なのでクソタカイフィギュアを買います。2個も。それにその価値を見出しているから。 そんな大人がたくさん回りにいるというのがよくわかりました。 ネイチャーモノというかなりニッチな界隈ながら、まだこの界隈は盛り上がる、そんな可能性を感じました。 ・・・。 |
といういい感じの記事で終わりたかったのですが、悲しい事件。 【3】転売ヤーの出現 |
※10月11日23時現在 |
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僕が確認できたのは8つですが、9個転売されているようです。15個のうちの9個、半分以上が転売の毒牙に・・・! しかもウミイグアナはほとんどが転売されてるじゃないか。 量産品向けの一般的な限定品ではなく、最初から「15個限定、転売お断り」をかかげていながらこの有様。 買えずに涙を飲んだ同志たちもいるというのに、ただただ悲しい。 僕の前の数人の中に転売ヤーあるいはその手先がいたのでしょう。そりゃ即完売するわけだ。 この界隈での転売ヤーは、古くは恐竜博2002のチョコラザウルス、パルコのヒメネズミあたりで顕著でしたが(当時の2ちゃんで確認)、ブームの鎮火により最近の限定ガチャではその心配もなくなりました。 まさかこの高価格帯で現れるとは。 残念ながら、これはモラルの問題でヤフオクのどのガイドラインに触れるかも不明なので、通報は無駄でしょう(というか無駄だった)。 我々に出来るのは、ただ早起きして転売ヤーより早く購入するとしか・・・。 こうなると、もう主催者側に何か対策を講じてもらうしかないのでしょう。これ以上悲しみが増えぬように・・・。 次回、11月3日のとんぶりではどうなるのでしょうか。 |
ネットで見かける過去の限定フィギュア、存在を知っていてもそれがどんなイベントで、どのように販売されたかはよくわからないことがほとんど。 というわけで今回、10年後に「あのディプロカウルスが最初に販売されたイベント」の情報源として参照されるように、2019年現在のフィギュア事情と闇を織り交ぜながらのレポートでした。 10年後に僕はこの記事をどんな気持ちで読んでいるのだろう。 |